代用案~エナメル溶剤その2

さて、プライベートでゴチャゴチャしておりまして、
「やりたいこと」もロクにできなかったのですが

今回はできなかったソコを「けっこう大マジメに」やっていきたいと思います。

軽い「流れ」から

まぁ、ここ最近

プラモ用に作られたであろうエナメル溶剤がまったく手に入らない

ネットで見かけてもボッタそれなりなお値段

なんて状況に陥ってしまっていたところで

そのエナメル溶剤の代用案をマジメに実践していきます。
前々回あたりの記事で

調べてみればそれなりに代用案はある模様

というところを目の当たりにしまして、主な代用案として

・ぺトロール(油絵用の溶解剤)
・ジッポオイル(ライターのアレ)
・除光液(マニキュア剥がすヤツ)

あたりがネットでわりとよく見る代用でした。

でね、よろしい状況ではありませんが
ポジティブに考えたら、こういうのを調べる機会に立ち会うことができた、
なんて考え方もできるので、色々試してみましょう。
ということで、

まず始めに調達しました。
住んでる隣の市に画材屋さんがあったので「オドレスぺトロール」と
100均で除光液を購入しました。
某100均にあるジッポオイルが使えるとの情報もありましたが
ソコの店員さんに聞いてみたら

廃版になった

ってなことを聞きまして、手に入らなかったので
とりあえずこの2つです。
とはいえ、
前回の記事を見てくださっている方は結果がわかっているわけで、

はい、この2つ

こんな感じで全く溶けません。
写真のは「オドレスぺトロール」での状況ですが、100均除光液もまったく同じ状況です。
とあるところで「マニキュアはエナメル塗料」という話を聞きまして試してみたわけですが、
「たまたまこれが溶けなかった」というだけで、
除光液に関しては、

理屈的には他に行けるやつがあるような気「も」するのです。

そこらへんの成分的な違いがわかればいいなと思うのですが、現段階で

状況からして、
この2つは適していない。

100均の方はまぁいいとして(いいのか?)、
さらに調べてみるとオドレスぺトロールについて

おんなじことやらかしている人が別のブログでいました。

最初にここまで調べていたらこんな状況には陥らなかったと考えるべきでしょう。ちきしょー
さらに調べてみると

「油絵具の溶解剤」の強度としては、

・スパイクラベンダー油
・テレピン油
・ぺトロール
・オドレスぺトロール

上からこんな状況らしいです。
これが「全部」ではないかもしれませんが

なんかもー

「オドレスがやられたか。だが奴は四天王の中でも最弱」

こんな声が聞こえてきそうです。
いや、誤解しないでください。
「油絵の溶解剤」としてはちゃんと需要があるから売ってるのだと思っています。
とにかく、もう一つの除光液も含めてここらはどうも
プラモのエナメル系塗料に対しては溶解力が弱いようです。

ということで、
ぺトロールはそれなりに「種類がある」ということがわかったうえで、
アチコチのブログや動画を見て再び調査(最初からそこまで調べるくらいしろよ)のうえ
イケそうなやつを購入、

左が新しく購入したヤツで、
他のブログとかでアップされていたこの「緑丸」の数字に着目しました。
プラモで使えるエナメル溶剤としましてはここが「0500」の

ESSENCE DE PETROLE

ってのが行けるようです。
別のHPとか動画で

「0 400」

ってのを使っている所もありました。
多少の強度の違いはあるにしてもどちらでも行けるかどうかはわかりませんが、
とりあえず

ESSENCE DE

てのがついてるっぽいです。「DE」カッチョいいじゃないですか。
フランス語?スペイン語?・・・・それ以外?
先ほどの四天王でいえば3番目っぽいです。
とにかくこの「0 500」を

同じ画材屋さんで再度購入。
再度来店して買う時ちょっと恥ずかしかったです。
それに加えまして、

100均ではありませんがホームセンターで
ジッポオイルも購入。
調べたHPでは「ナフサが主成分の」ってなことが書かれていたのですが、
この買ったやつは

made in USA

で、日本語の説明文はありますが、
そこに成分なんぞの説明は全くありません。
まぁね、この段階で既に「2敗」しているのです。
今更ビビることはありません。

といったところで、
確信っぽい「0 500」のぺトロールでエナメルのダークグレーを溶かしてみましょう。

おぉ、溶けてます。今度はいい具合じゃないですか。
ちなみに上写真のジッポオイルも同じ具合に溶けることを確認しました。
OKOK、2勝2敗に持ち込めました。
というのはまだ早計でしょう。
機能するかというところが大事なわけでして、まずはスミ入れ。
スミ入れに関しては制作中のバウンドドックで試してみましょう。
あまり目立ちにくそうな「カカトのツメ(?)」で行きます。

右側のヤツだけやってみましたが問題なさそうです。
ココの検証だけでは「割れたりしないか」ってな確証は得られませんが
とりあえず当面のスミ入れはコレで大丈夫でしょう。

さて、もう一つの用途ともいえる「ウォッシング」も検証していきます。
さすがにまだ塗装していないバウンドドックでは
パーツが割れるのが容易に想像できる(スミ入れですら多少懸念していた)ので

余っていた「なんか」に余っていたアクリル塗料「ミドルストーン」を塗装、
コイツに試していきます。

ちなみに
左は「ガンタンク初期型」の背中のヤツ(一つ余るようになっていた)
右は「ゼーズール」のキット内で余っていた「ギラズール」の胸パーツです。
ハンダゴテで刀傷の練習をした跡が残っていますが気にしません。
むしろモールド的にちょうどいいかもしれません。

この胸パーツの左右デッパリで分けて
ぺトロールとジッポオイルを比較してみます。

その前に、どうせ塗りたくるんだし

でっぱった所のスミ入れ具合も見ておくか

と考えてぺトロールで試してみたのですが

ミドルストーン塗装前にホコリ取らなかったから付着したままでアチコチきちゃないな。
まさかこんなに写真にクッキリ写・・

いやソコじゃない!

ちょっと多くしみわたりすぎたので
ティッシュで拭いてみた「赤丸」の所、写真の色では判別しにくいですが
これはエナメルのダークグレーが残っているのではなく
元のゼーズールの「グレーがかった青」が出てきています。

濃度しだいでアクリル塗料もはがれる!?

そう考えて、濃度をかなり意識しながら「エナメル塗料多め」で作り直してウォッシング。

そして、
やる工程が全く一緒なので、ジッポオイルの方も実施。
赤線で分けた部分がそれぞれ写っている薬品で施工したところです。
「ガンタンクの背中のヤツ」は
ぺトロールで「アクリルが剥げた」という事実が気になっちゃって
再検証的に丸ごとぺトロールで試しました。
作り直したやつでやったら、
濃度も「ふき取り」という作業も意識したせいか剥げませんでした。

写真の赤線より左側は胸パーツも爪パーツのスミ入れもジッポオイルです。
「先にぺトロールで試して意識したおかげ」か
それとも「こっちの方が適している?」かは
わかりませんが全く問題ないようです。

結果的に、

ちょっとぺトロールの方が溶解度が強い?
いやいや、実はもう一つ問題はあります。
今回の検証で使ったアクリルの「ミドルストーン」

検証2日前まで「カッチカチ」で真溶媒液を
「入れすぎたかな?」くらいに投与しました。
しかも説明書きでは「使用しないでください」と書いてある「水性」です。
その辺で本来「やらない方がいいよ」的なところを強引に推し進めちゃっています。
アクリル塗料が剥がれたのはこれが作用しているという可能性も捨てきれません。

うーん、謎は深まるばかりです。

いやお前の管理がズボラだからだろ。
そこでモヤモヤするようなオチつけるなよ。

でもね、こんなことは実に些末なことなのです。
一番大事なことは、

「手に入らないタミヤ製エナメル溶剤」の代わりが勤まるか?

ということなのであって、今回

多少の「剥げ」リスクがチラつく(確証じゃない)が

ぺトロールとジッポオイルはいける。

ココです。ここはフォントをデカくしたいくらいです。
これがわかっただけでも「珍しく長文になるくらい」個人的には大収穫なのです。
キットが完成したときの喜びはもちろんいいもんですが、
こういう「何か見つけた時の喜び」もなかなか悪くありません。
細かい結果は今後回を重ねて出していくとして
今は「代用ができる知識をえた」ことにひとまずの安堵をして
次に向かうつもりでいます。

しかし・・・・
アチコチ調べていると、
四天王2番目(もう勝手にそう呼んでます)の
「テレピン油」を使っている人もいらっしゃるようでしたので、
候補に挙がっておりましたが今回は時間的に手に入れることができず、
どんな強度なのか気になります。

・・・(四天王トップ)スパイクラベンダー油って・・・・。

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