ポリキャップを作れ

「胴体側」の肩関節はどうにか横に動かせるようにはなりました。
当然これを腕と接続できるようにしないといけません。

FGは胴体パーツで腕を挟み込むだけの構造でした。
HGは胴体パーツから出ている棒に腕をさしこむ構造になっています。
で、

そこをHGの構造と同じように腕をさし込むタイプに改造したので
当然、腕の方にここと接続する穴を作る必要があります。
できればポリキャップで摩耗しにくいものにしたい。
しかし、ここでかなり厄介な問題がありまして

青矢印が腕を横方向に動かす軸で、緑線が腕を前後に動かす軸になります。
軸の座標が違うので

こういう縦横の軸が同じになるポリキャップでは正常に機能しません。

HGも同じように軸の座標が違うパーツが使用されています。
そして、

こんな形のポリキャップがそんなうまい具合に余っているわけがありません。

しかし、せっかくここまでデキたのだし足掻けるだけ足掻いてみたい。

 

ポリキャップ・・・作れるか?

 

これまでにも何度も書きましたがポリキャップは「ポリエチレン製」です。
その融点は

115~135℃ 程度だそうです(ウィキペディアより)

初めて「ポリスチレン」を溶かしてなんか作った時にも、

溶かして固めたらおかしな化学変化おこして「別の物」になったりしないかな?

ってな不安がありましたが、それが蘇ってきます。

とにかくやってみましょう、ということで
工程はポリスチレンの時と全く同じで、

ポリキャップのランナーの余分なところから

切り取って粒状にします。
棒部分は使うアテがある「かもしれない」のでとりあえず置いときました。
ほかの残っているやつも余分なとこから切り取って

このくらい集めてみました。
作るパーツ自体はかなり小さいものなので、
これだけあればどうにかなるでしょう。

毎度のようにアルミ缶とアルミ箔で枠を作ってツブツブ投入。

2cm x 3cm

程度の枠です。こんなに小さくても余裕で予備が作れるでしょう。
2回くらいに分けて投入します。

オーブンで加熱1回目、ちょっと表面が焦げたような変色していますが、
気にせずに2回目投入。

枠いっぱいまで溶かしたやつの4スミに支柱を置いてプレス。
その辺の工程も

熱いうちに | 仕事がおそいタカペニョッソスのプラモ活動記 (shigoto-osoi.com)

ポリスチレンの時と全く一緒です。

そしてアルミの枠がっピッタリ貼り付いてしまっているのもポリスチレンの時と一緒です。
ニッパーとかでバリバリ剥がしまして、

こんなん出来ました。
ちょっと焦げ付いているような変色しています。
軽くヤスリで削ってみましたが、
ABS樹脂みたいに表面ボロボロになったりしないようです。
それなりにきれいに削れます。
そして肝心の材質ですが、

普通のポリキャップと同じようにカッターでサクサク簡単に切れます。
おかしな化学変化はないようです。

もう一つ肝心なのは
「ポリスチレンの軸とか刺してもちゃんと機能するか」といったところで、
テキトーなところに穴開けてランナー刺し込み、
グリグリしてみましたがとりあえずは問題なさそうです。

希望が見えてきました。

サイズ比較。赤線より左がFG、右がHGの「左肩」です。
緑枠の形状のポリキャップを作ってFGに埋め込むつもりですが、
サイズはそのままでも違和感はなさそうです。

サイズを測って切ってみました。穴も開けまして、

精密さまでは求めていませんでしたが、
縦横で軸の違うポリキャップは作れました。

やってみるもんです。

今回、

「ポリキャップは溶かして作れる」

ということがわかっただけでも
かなりの収穫があったように感じています。

スキル的に新しい幅ができて、今なかなかに気分がいい状態ではありますが、
これで

「肩関節はクリアだな」

とならないところが少し歯がゆかったりします。

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