片方でよければ~肩関節その2
前回までで土台は作ることができまして
それ用に開けた穴に合わせて可動部分を作っていきます。
今の段階で想像できることとして、
ピッチリこの開けた穴に合うようなきれいな可動部分なんぞ
作れるわけない
ので、
まずは「ここでも」動けるようにすることを優先しましょう。
上の写真の長方形に彫った穴が可動部分のカナメとしたうえで
ここを可動させるために
カットしました。
ノコギリとか割と雑にカットしたので、
全然整っていなかったりするのですが、
後々それなりにどうにか「したい」として、
とりあえずこの状態で可動することを考えたい。
で、
この段階で、一番問題になることというのが、
赤線の細いパーツの幅の中(約5mmかな)の
黄色いパーツ(1cm弱)の
「中に」
緑幅のポリキャップ(幅約5mm四方)を
埋め込みたい。
5mm幅の中に約5mmのポリキャップを埋め込む?
・・・バカか?お前?
どうあがいても「固定する」強度が保てそうにありません。
っていうか、同じ幅のパーツ内に
同じ幅のポリキャップを固定なんて無理いうな
ってな所でございます。
・・・この段階で挫折か・・・
というのが頭をよぎりましたが、ここで
そもそもポリキャップの役割は?
ということを考えてみます。
ポリキャップはポリ「エチ」レン製です。
ポリエチレンは本来のプラモのパーツに多く使用されるポリ「スチ」レンより
摩耗に強く耐久性があります。ただし塗装のノリが悪く接着性に劣る。
そして
パキッと折れたりはしないが「ふにゃふにゃ曲がりやすい」
ってな状況であったりします。
そして
今までのガンプラとかを見るにつけては、
ポリエチレン製の凹部(穴)にポリスチレン製の凸部(棒)な構成が多いのです。
もし、
片方がポリエチレン製「ということだけ」で摩耗に対する耐久度が保てるとしたら、
反対に
ポリ「エチレン製の棒」にポリ「スチレン製の穴」なら
強度は保てるのだろうか?
メチャクチャな思い付きっぽいですが、これで機能するならば
ここで挫折せずに「どうにかなりそう」な一縷の望みが見えます。
ということで、
ポリキャップのランナーを軸にしてみます。当然材質はポリエチレンです。
ポリキャップのランナーはどれを見ても比較的細めで、
2.5mmのドリルで穴を開けました。
ノコギリでの切断面がかなり雑だったのでちょっとプラ板で修正。そこに、
可動部を接続。
中に納まっている状態から
無事引き出せる・・・けど、元に戻りません。
おかしい、スムーズに引き出せているように見えるのに
どーしてこーなった?
なんか引っ掛かっているようです。
どうもこの内側にある段差が原因のようですが、
こんな奥まったとこにあるやつ削れそうにありません。
なので
なかなかの「危険な香り」がしますがちょっと攻めまして、
可動部のパーツの方をそれなりに削りました。
とりあえずは出し入れできるようになってます。
そして、肝心なポイントというべき
そこそこな回数グリグリ動かしてみましたが、
適度なきつさも「今の所」は保てているようです。
さて、ほんのわずかながら光明が見えたような気がしなくもないですが、
もう一つ難関がありまして、
肩から腕を接続する軸が出ている形にしたいので、
この幅5mm弱の可動部パーツに、
直径約3mmのランナーをさす穴を作らないといけません。
実際に具合を見てみると
この幅に穴を通します。
ちょっとリキ入れすぎると
簡単にバキッといきそうな予感がギュンギュンします。
・・って、いきなり3mmのドリルで貫通させようと・・
・・はしていません。実際は、
先に2.5mmのドリルで穴を開け(これは問題なくできた)、
その残った外周をわずかに削るように3mmを貫通させようとしています。
この方法が正しいのかどうかは知りませんが、
「今回は」うまくいきました。
ここまでできたなら、あとはランナーをさして
ちょっと「らしく」なってきたじゃないですか!
中に設置して挟み込むと、
ちょっと奥に入り込んでいるように見えますが、水平な状態から
一応思惑通りに機能しています。
ポリキャップの幅で「さすがに無理か」と考えていたところから
ここまでどうにかできた自分を少しだけ褒めてやりたい気分です。
が、
左肩しか写っていないところでお察しの通り、
右肩は間に合わず、ここまでしかできていません。
仕事の遅さは相変わらずなようです、ちきしょー。
“片方でよければ~肩関節その2” に対して1件のコメントがあります。