硬く柔らかく
HGとFGを色々比較していくのもなかなか楽しい所なのですが、
仮組みだけで長々引っ張ってる感もあるので、
せめて仮組みくらいはどうにかしたいところではあります。
ということで、引き続き「足」から、
FGの足の構成。
スネパーツをモモパーツと足首パーツで挟んでから、
フクラハギパーツを取り付けるようになっています。
モモはともかくとしても、
足首も前後にしか動きません。
挟んでいるだけなのでヒザの可動域も90度くらいです。
実物を見たことはありませんが「40th」以前のHGとかでも
ココは90度のようです。
ただFGの頃からあったものですが、
このヒザの可動でけっこう柔軟に対応できている動力パイプの可動域は
「このころから色々工夫しているであろう」
意気込みに感心します。
HGはと言いますと、
当然パーツの数も増えてまして、
フクラハギに至ってはパーツの細分化で極力ラインが残らないように構成されています。
この辺はアタマパーツでも感心したところでした。
可動域も色々進化していまして、
足首が前後左右に動くのみならず、「足の甲」まで別パーツで可動します。
そしてヒザも、
90度どころかここまで曲がってしまいます。
ヒザの可動域に関してはそこそこ前のHGでも
わりとどうにか実現できていたものがあると思われますが、
ここで気になるのが、ザクに至っては90度まではうまく対応できていたであろう
動力パイプはどうなってるんだろ?
と思っていたら、
この動力パイプのパーツ、
同じポリスチレンでも「なんか柔らかい」材質で、グニョンと曲がります。
真ん中のヤツはコシの動力パイプですが、見た目フラットです。
同じ材質で写真では見えませんがキレ込みも一部入ってて、
コシに取り付けると、切れ込みのところですごい柔軟に曲がって
ランドセルに繋がるようになっています。
同じ素材で柔らかくできるというところで思い出しましたが、
そういえば「40th」のHGシャアザク、
ポリキャップがありません。
ポリエチレン製で耐久に優れてて関節部によく使われているアレです。
前々作の「フリーザ様」作った時にもありませんでした。
次の「袖付きズサ」はほんの少し古いキットだからかポリキャップはありました。
少し調べてみましたら、
KPS(強化ポリスチレン)というのを2010年あたりから開発に成功していて
なんか耐久性と柔軟性を兼ね備えているらしいです。
バンダイナムコCSR活動報告2015(10ページ目あたり)で見つけました。
8636 (bandainamco.co.jp)
デキて11年近くたっているのに全然知りませんでした。
今回私は使っていません(いつでも変えられるようです)が、
軟式スカートパーツにTPE(Thermo Plastic Elastomer)を採用したり、
可動範囲やギミックのみならず、素材でも攻めている所に感動を覚えます。
ちなみに、なんでKPSは「カナ」で書いてTPEは「英語」なのか・・・それは
KPSは「Kyouka PolyStyrene」
だからです。
こういうトコ好きです。バンダイさん。
ともあれ、各部所を比較したうえで仮組してみました。
FG、昔のはもっとズングリしていたような気がしていたのですが、
リニューアルされてるのかな?
直立だけで見たら体型のバランスはいいようです。
またモノクロにしてみました。
あんまり見劣りしません。
直立の見た目はそうでも可動域はさすがに歴然たる差がありまして、そんな状況下で
FGでちょっとでもできることがないか模索、
ガワラ立ち。
さっきの直立ちょっとアングル変えただけじゃねぇか。
可動部分を最大限に駆使しまして、
両手持ちでザクマシンガン構えるところまでは
なんとかこぎつけました。
実は、色々動かしていましたら
既に足のつけ根の関節が若干ゆるんでいるように感じます。
FGの宿命でしょう。
一方、HGは
軽くジョジョ立ち。
方向反対ですが「手つきが同じやつ」があったのでディオです。
右手で左頬さわれます。
足も駆使して、
パッケージにもなっている「あのキック」も、
・・いや足がちょっと違う。
真横から見たら「南斗獄屠拳」もできちゃいます。
足の柔軟性に注目です。
さすがにFGをここまで持っていくのはまず不可能でしょうが、
次回からいよいよFGに「メス」入れていきます。
自分で言い出したことですが、さすがに不安でいっぱいです。