キャンディ塗装、色実験
カテゴリーは「事前練習」としていますが、
実際は「事後練習」ということになります。
HGガンダムヘビーアームズの肩にキャンディ塗装を施す必要がありました。
下地の色にクリアー吹き付けて飴を塗ったような感じになるのですが、
塗り重ねる回数で色の深みも変わっていくので結構ステキです。
で、この方法、
どんな下地にどんなクリアーでどんな色が形成されるかって部分を
今まであまり考えたことがありませんでした。
単純に考えたら、
赤と青でムラサキとか
青と黄色で緑とかになりそうな気がしますが、
金と黄で上写真のような鮮やかな黄色を作るという発想もあったりで、
なかなかに可能性を感じたりもします。
そんな可能性の一端を見てみたいと思い、
手元にある塗料で実験してみたいと思います。
私の手元には
金・銀・メタルパープル・メタルダークブルー
4色のメタリック系塗料と、
イエロー・ピンク・赤・スーパークリアー(無色)
4色のクリアー系塗料があります。
スーパークリアは別件的に後で使います。
ピンクと赤はちょっとかぶるので、「古い」ピンクから使っていきます。
どれも結構古くなっちゃってるので躊躇なくガンガン使います。
・・・・在庫の塗料使う機会ができて、なんか嬉しそうだな私・・・
塗料塗る被検体はわりと頻繁に世話になっています
トイレ芳香剤の空き容器です。
なんか使うかもと、1個だけ残しておきました。
さすがに1個だけです、ゴミ屋敷化はイヤなので。
それはともかくさっそく塗っていきます。
所詮実験なので、割といい加減に4等分してメタリック系の下地を塗っていきます。
写真撮り忘れましたが、初めに金色を全体に塗装、
乾いたら4分の1だけマスキングして銀色を塗装、
2色だけ塗ってマスキング外したところ。
急ぎすぎたか、テープで一部色が落ちちゃったところがありますが、
「練習」なので一切気にしません。
こんな感じで4回繰り返し
左から金色・銀色・メタルパープル・メタルダークブルー
かなり急いで塗ったので十分に乾燥していないところにテープを貼っては剥がして
塗料ごとべりッとやらかして上から塗りなおした跡がメタルパープル部に軽く見受けられますが
気にしません。むしろどのくらい浮き出るかも実験ということにしてしまいます。
下地ができたところで、ちょうど裏表対称で2面あるので
片側にクリアイエロー、もう片方にクリアピンクを塗っていきます。
まずクリアイエロー1発目
1発目なので片側全体に塗りました。ここから中心に向かって
・2回重ね塗り
・4回重ね塗り
としていきました。
中心に行くほど一応深い色になってはいますが、
写真の撮り方のせいか塗る技術のせいか違いがちょっと見えにくいです。
上写真では陰で見えにくくなっている右スミ部分、
メタルダークブルーと黄色で濃い緑っぽく見えますが、
そこはキャンディ塗装の特徴なのでしょう、
写真では解りにくいですが単なる濃い緑ではなくて、
表面にすごい黄色がうき出ている感があります。
当然と言えば当然なのですが、
単純に青と黄色なら緑になるんじゃね?という考えはかなり浅はかだったようです
けっこう奥が深いです。
同じ流れで裏面のクリアピンクも進めていきます。
クリアピンクも1発目は「まぁこんなもんか」ってな感想でしたが
赤系は色が濃いせいか、クリアイエローよりも効果が強いように感じます。
やりすぎたのか、銀と金の下地が区別つかなくなっちゃいました。
実際の目で見たらわずかに境目は残っています。
見えにくい左端メタルダークブルーのとこは
ここに限っては結構いい感じなムラサキができています。
もうちょっと調整したらガルバルディβのキャンディ塗装とかできそうな気がします。
やるとは言ってませんよ!興味ないわけじゃないけど(^^;
スーパークリアもけっこう余らせてることだしせっかくここまでやったのでどうせなら
スーパークリアを上から吹いてコンパウンドで鏡面仕上げにしてみたいと思います。
このスーパークリア③もやっぱりというかなんというか、
ツマヨウジ立つくらいにドロってたのでここでも真溶媒液注入です。
「透明」とかちょっと不安でしたがちゃんと機能するようになりました。
で
このまま塗装するだけじゃなんかちょっと寂しいです。
ということで、デカールの中に
ずっと前に作ったローゼンズールのヤツがありました。
その時エングレービングは塗装したので使わずに残っていたものです。
今使わずにいつ使う!
塗料もデカールもガンガン在庫処分です。今ちょっと楽しいです!
どうせ練習なのでテキトーに貼ってみましょう。
お?
案外悪くないような気がしてきました。センスに関するツッコミは受け付けません。
これ全体にクリアーを重ね塗りしていきます。
5回くらい乾燥させて重ね塗りしました。
塗ったところは透明でパッと見変化がないので割愛させていただきます。
これに1000番くらいの細かめのヤスリで軽く削り
表面を滑らかにします。
ホントにほんの少し表面をならす感じだけにしておいて
自動車用の9800番コンパウンドがあったので利用します。
番号の下に「ミラーフィニッシュ」と書いてあるくらいで結構キメの細かいやつです。
布につけて広げながら軽くこすっていきます。
複数回に分けて繰り返します。
5回も重ね塗りしていますが、エアブラシは塗膜が薄いので
やりすぎてクリアを削りきったりしないか気を使いました。
ここでは布にピンクや黄色が付きだしたら完全にアウトです。
そこまでやるか?と思うかもしれませんが
むかし金属研磨剤のピカールでやった時は
速攻でクリア削れて色が布に付着しました。
コンパウンドといっても液体のヤスリみたいなもんで、
その中でもピカールはけっこう粗目です。
それに比べたら9800番はかなり細かいので多少気が楽でしたが、
写真にチラッと写っているように、どこかのデカール剥げました。
水転写じゃないのでかなり分厚いやつですが、それでもデカールを貼ると
それも気を使わないといけないということなのでしょう。
ちょっと力入れたら9800番でも数カ所ポロポロ剥げました。練習でよかったです。
で、磨いたらこんな感じ
カメラ構えてる手が若干移るように撮影(左辺り)。
同じくクリアピンク側。
両面とも幾分かゴミの付着も見受けられます。
けっこうデリケートな世界であることを痛感します。
おかげで
だいぶ在庫を無駄にすることなく掃けた。新しい発見や課題もできたということで良しとしておきましょう。
ちなみにこれ、
せっかくここまでやったんだし、今はもうカラだけど本来設置されていた場所に
戻してみたりしたら、ちょっとバエたり
・・・しなかったね、うん、ごめん。