コンプレッサーのガン置き修理~その1
やってしまった・・・・
上を見ながら別の作業してる時に、
エアブラシのガン置きを踏み割ってしまいました。
一応このコンプレッサー(タミヤ製SPRAY-WORK REVOⅡ)には形状に応じたガン置きがあと2つ付いています。
が、試しに代用してみると、
不安定すぎる、タンクに塗料がたくさん入っているときに横に倒れようものなら・・・・、
もう一個は?
一見うまく固定できているようですが、重いとこのホルダーごと外れます。
やはりタンクに塗料がたくさん入っている状態で外れると恐ろしい惨事が待っています。
やはりその形状や重さに応じたつくりなのでしょう。
別のホルダーになりそうなもの・・・・ないよ、そんなの。
実は以前、どうやったか忘れたが、今回やってしまったホルダーのフックを折ってしまったことがあります。
で、グラつくので針金で補強しだましだまし使っていました。写真下左のように
フック外したら右のようになりますが、本来は折れている所にフックがついています。
そして、この時に私はあることを経験して知っています。そう・・・・
この材質は接着剤はくっつかない!
部品注文?あるかどうかもわからない、説明書もたぶんもう存在しない。
しかたない、割れた「これ」をつなげるジョイントパーツ、
・・・作るか・・・・
接着剤はくっつかないのでドリルで穴をあけ杭がわりの棒(ランナーで行けると思う)を差し込んで固定する。
ランナーとジョイントパーツはポリスチレンだから接着剤でくっつくでしょう。
ジョイントパーツですが、ランナーを溶かして作ります。
まずアルミ缶を切り抜いて簡易な「枠」を作ります。
寸法はかると、縦:横:厚さ=4.5 : 2.6 : 0.5 cm
くらいの直方体を作りたいので、私の場合は、できるだけフラットなアルミの底板(これだけはホームセンターで買いました)に
写真左のように設置、そこにアルミ箔で漏れにくいようにします。
絶対少しは漏れます。プラスチック製品の製造過程で出てくる「バリ」みたいになりますがどうせ後で削ります。
底も全部アルミ缶で作ったら漏れないんじゃね?
どうせ酒飲んでりゃいくらでも空き缶ができるでしょ?
ってな所ですが、
丸まっている缶で底も作ろうとするとフラットな面を作るのが難しくなります。
最初からフラット(に近いだけで完全なのは無理)な面が一つあるだけで、後の加工がとてもしやすくなります。
ここまで出来たら、ランナーを5mm程度にプチプチ切っていったもの(ペレットというのでしょうか)を、
枠に入れていきます。
え?ペレットはいつ作ったかって?
暇なときに映画でも見ながら、もう捨てるはずだったランナーをニッパーでプチプチやってました。
枠の底用アルミ板の劣化ぶりを見たらわかるかもしれませんが、実はこの作業自体は初めてではありません。
なので以前から「ランナーを全部捨てるのはもったいないな」と思い、何色かに分けて保存してます。
まぁ、私の部屋の奇怪ぶりはこの際いいとして、(ちゃんと目立たなくしていますよ)
入れたらこんな感じです。溶かしたらかなり縮みます。固形だと隙間も多いし。
これで半分くらいになります。
じゃぁ、山盛り入れないのか?
ここから普通のオーブントースターに入れるのですが、
この作業、量が多ければ多いほど熱が内まで伝わりにくく、
一気にやろうとすると中が溶けていないギザギザ・ガビガビのものになります。
やすり掛けで奇麗にしようとするともう隙間だらけで目も当てられません。
ええ、もちろん経験済みです。
なので、上に書いたくらいの大きさでも私は2~3回に分けて投入していきます。
意外と手間なのです。
私の家のオーブントースターは1000W、
だいたい300度くらいだそうな。ポリスチレンの融点は240℃、アルミの融点は約660℃(ウィキペディアより)
オーブンの中でアルミは溶けず、ポリスチレンはドロドロになります(サラサラな液体にはならないです)。
10分くらいでこうなります。
かなり熱いので、ヤケドには十分注意しなければいけません。
上が比較的きれいな平らになっていたら、割と空気は抜けています。
この上にもう一度ペレット投入、
今度は山盛りになります。さらにオーブントースターで10分、
はじめにちょっとだけ水で冷却はいいですが、
ずっと水に入れて急速に冷却すると、変なへこみができます!
空気で自然に冷やしていく方がいいような気がします。
触っても大丈夫なくらい冷えたら、ラジオペンチとかでアルミ枠を取ります。
ガッチリ食いついちゃってるので、剥がすような感じです。
取ったらこんな感じ、
白一色で作ったので、見た目は焼き豆腐みたいです。
ちなみに色バラバラのペレットでこれやるとカラフルな迷彩みたいなのが出来上がります。
これから切ったり削ったりで加工していくのですが、それは次回でやります。
注意:ポリスチレンを個体から液体に変える状態なので燃焼はしませんが、
作業時に独特な臭いはします。またヤケド等のリスクもあり安全とは言えない作業ですので、
同作業をされる場合は自己責任でお願いします。